【日本語】「段落」を 見て 簡単に 読もう
2020/03/27
N2
はじめに
日本語を 勉強していると 短い文や 会話文を 読む 練習をすることが 多いですが、
長い文章を 読む勉強を することは 少ないです。
ですが 日本で 生活していると いろいろな 文章を 見ます。
漢字も たくさんありますし 長いですから 読むのが 難しいです。
かんたんに 読むことができるように、ポイントを 勉強しましょう!
長い 文章を 読もう
まず 下の 文章を 読みましょう。
明日 私の友達が 中国から日本へ 遊びに 来ます。友達は 一週間 日本にいますが、私は 働いていますから、平日は 一人で 東京を 観光してもらいます。週末に いっしょに 京都へ行く予定です。
友達は おしゃれですから、洋服を 見るのが 好きです。平日は 買い物に 行くと 言っていました。いろいろな お店がある 街の 情報を 教えてあげたら 一人で 楽しむことができると 思います。また 友達は スイーツも 好きですから、有名なカフェも 教えたいと 思っています。週末 京都へ 行ったら、抹茶のケーキが 有名なお店に いっしょに行く 予定です。私も スイーツが 好きですから、とても楽しみです。
友達は、日本の大学に 興味があります。日本の大学に 留学したいそうです。ですから 今回の 旅行中に いくつかの大学を 見学する予定もあります。それから、友達は 中国で 日本語を 勉強していますから、自分の 日本語が 日本人に どれくらい 通じるかも 楽しみだと 言っていました。
日本での 生活は 楽しいですが、国の 友達と 離れているのは さみしいです。ですから、友達が 来てくれて、たくさん おしゃべりをしながら いっしょに いろいろな 場所へ 行けるのが とても 嬉しいです。有給が 取れたら もっと いいのですが、しょうがないです。来月 私も 国へ 帰りますから 有給を 全部 使ってしまいます。友達も わかってくれて、大丈夫だと 言ってくれました。明日 会えることが、本当に 楽しみです!
4つの「段落」
長い 日本語の 文章には、いくつかの 「段落」が あります。
それぞれの 段落で 言いたいことが 違います。
例えば 上の文章は、言いたいことが 4つありますから、段落も 4つあります。
- 友達が 日本に来る
- 友達が 日本に来てからの 予定
- 友達が 日本に来る もう一つの目的
- 友達が 来ることについて、自分の 気持ち
です。
全部 読むことが できなくても、 それぞれの 段落で 言いたいことが わかると、何が 書いてあるのかが なんとなく わかります。
段落の「起承転結」
日本語で 文章を 書くとき、「起承転結」という ルールがあります。
- 起 これから どんな話を 書くか 説明する
- 承 ”起”で 書いた 話を、もっと 細かく 書く
- 転 同じテーマで ”承”とは 違う 話を 書く
- 結 結論や まとめを 書く
ルールを 守って 文章を 書くと わかりやすくて いい 文章になります。
文章が 全部 起承転結 じゃありません。
ですが、文章を 読むとき「この段落が ”起” かな?」と 考えながら 読むと いいです。
例えば 上の 文章は、
- 友達が 日本に 来る ⇒起
- 友達が 日本に来てからの 予定 ⇒承
- 友達が 日本に来る もう一つの目的 ⇒転
- 友達が 来ることについて、自分の 気持ち ⇒結
という 形です。
最初の 段落と 最後の 段落
「起」の 段落と 「結」の 段落を 読むと、「承・転」の 段落を 読まなくても どんな話を しているかが なんとなく わかります。
あまり 時間が ないときは まず 最初と 最後の 段落を 読んでから、ほかの 段落の 中で 大事だと 思う 文章を 読むと いいです。
段落の 中の 構成を 理解する
ポイント① 接続詞 -Conjuction Words
接続詞は、2つ 以上の 文章を つなげる言葉です。
どんな 接続詞を 使うかで、 つなげられた 文章の 関係が 決まります。
接続詞が わかると 長い 文章を 読むときに べんりです。
接続詞「また(and)」
友達は おしゃれですから、洋服を 見るのが 好きです。平日は 買い物に 行くと 言っていました。いろいろな お店がある 街の 情報を 教えてあげたら 一人で 楽しむことができると 思います。また 友達は スイーツも 好きですから、有名なカフェも 教えたいと 思っています。週末 京都へ 行ったら、抹茶のケーキが 有名なお店に いっしょに行く 予定です。私も スイーツが 好きですから、とても楽しみです。
「また」は、「洋服を 見るのが 好きです」「また(and)」「スイーツも 好きです」と、2つの「好き」が ある という ヒントを くれます。
接続詞「ですから(so)」
日本での 生活は 楽しいですが、国の 友達と 離れているのは さみしいです。ですから、友達が 来てくれて、たくさん おしゃべりをしながら いっしょに いろいろな場所へ 行けるのが とても嬉しいです。
「ですから」は、「友達と 離れているのは さみしい」「ですから(so)」「友達が 来てくれるのが とても嬉しい」と、「なんで嬉しいか」が 書かれている という ヒントを くれます。
ポイント② 強い言葉(キーワード)を見つける
キーワードは、漢字や カタカナで 書いてあることが 多いです。なぜなら、文章の キーワードは 名詞が 多いからです。
- キーワードの 名詞と 「好き」や 「きらい」や 「うれしい」などの 気持ちを 表す言葉
- キーワードの 名詞と 動詞
で、 文章の 核を 作ります。
キーワードが わかると、わからない 言葉が あっても 内容を 想像する ことが できます。
また、どんな 接続詞で つながっているかが わかると、もっと 内容を 想像することが できます。
上の 文章の それぞれの 段落の キーワードは 何だと 思いますか?
「起」の 段落の キーワードは
- 「友達」
- 「わたし」
- 「平日」
- 「週末」
で、いっしょに なる 言葉は
- 「友達」+「来ます」
- 「わたし」+「働いています」
- 「平日」+「観光します」
- 「週末」+「行きます」
ですね。3つめと 4つめは
- 「平日」+「一人」+「観光します」
- 「週末」+「いっしょに」+「行きます」
と、もう1つ 言葉が あると もっと わかりやすいです。
ほかの 段落も 考えてみましょう!
長い 文章を 見ると、ちょっと 大変だと 思うかもしれません。
でも、文章の 形と キーワードを 見つけることが できたら、すこし 簡単に 読むことが できると思います。
たくさん 文章を 読んで 勉強しましょう!