茶道って なに?日本の 抹茶の 文化を 知ろう!
2021/02/17
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この 記事は、日本の 茶道の 先生が 監修しました。
茶道で 使う 「抹茶」は どんな お茶?
お茶を 飲む 文化は 世界中に あります。
それぞれの 国や 場所に、それぞれの お茶の 文化が あります。
例えば、イギリスには 紅茶を 飲む 文化が あり、中国には 中国茶を 飲む 文化が あります。
そして、日本人も、いろいろな お茶を 飲みます。
「茶道」は 日本に 昔から ある お茶の 文化です。
亭主が 客を まねいて、お茶を 点てます。
茶道では 「抹茶」という お茶を 使います。
抹茶は お茶の 葉を 粉にして 作ります。
お茶の 葉は 「茶の木」という 木の 葉です。
「茶の木」は ツバキ科の 木です。
同じ 木の 葉で 抹茶と 緑茶と 紅茶と ウーロン茶が できます。
葉は 同じですが、作り方が ちがいます。
抹茶にする お茶の 葉は、日を あてないで そだてます。
若くて やわらかい 葉だけを 使います。
葉を つんだら すぐに 蒸して 乾かします。
乾いた お茶の 葉は、日が あたらない 涼しい 場所に おきます。
半年 たったら、石臼で 細かい 粉にします。その 粉が 抹茶です。
茶道の 理念
茶道の 文化は 9世紀ぐらいに 始まりました。
そして、16世紀に 「千利休」という 人が ルールを まとめました。
茶道の 理念は 「和敬清寂」です。
4つの 漢字 ひとつひとつに 意味が あります。
- 「和」は 人と ものと 自然と 季節の すべてが 調和する という 意味です。
- 「敬」は 人 だけではなくて 道具 などの 「もの」も 敬う という 意味です。
- 「清」は 心を きれいにする という 意味です。
- 「寂」は 心を 落ち着ける という 意味です。
亭主は 来てくれる 客の ために いろいろな ことを 考えて 茶室と お茶の 準備を します。
お客さんは どんな人 ですか?
今は どんな 季節ですか?
どんな 掛軸や 花を 用意しますか?
茶道具や お菓子は どれに しますか?
たくさん 考えます。
亭主は 心をこめて お茶を 点てます。
客は 亭主に 感謝して お茶を 飲みます。
亭主と 客が 相手の ことを 思いながら、一碗の お茶で 楽しい 時間を 共有します。
茶道は 日本の いろいろな 文化と いっしょに 発展しました。
たとえば、茶道具には 日本の 伝統的な 技術が たくさん 使われています。
食べる お菓子も 日本の 伝統的な 「和菓子」です。
茶道の ために 着物を 着る 人も 多いです。
長い 歴史の 中で 発展した 日本の 文化が 全部、いまの 茶道の 中に あります。
茶道の 中には いろいろな 文化が あります。
ですから、茶道は 日本の 総合芸術です。
茶会の 楽しみ方
亭主が 客を 茶道で もてなす ひとときを 「茶会」と いいます。
茶会 だけではなく、日本の お寺や 庭園で 抹茶が 飲める 場所も あります。
お菓子と いっしょに 500~1,000円くらいで 飲むことが できます。
茶会に 行くときや 抹茶を 飲むときの 楽しみ方を 勉強しましょう。
テーマや 季節を 感じよう
茶会には いつも テーマが あります。
たとえば、日本の 伝統行事を 祝ったり、だれかの 長寿を 祝う ための 茶会が あります。
日本の 春、 夏、 秋、 冬 それぞれの 季節を 楽しむための 茶会も あります。
亭主は 茶会の テーマを よく あらわしている 掛軸と 花と お菓子と 茶道具を 茶室に 用意します。
客は 茶室に 入ったら、最初に 床の間にある 掛軸と 花を 見ます。
掛軸には 茶会の テーマを あらわす 言葉が 書いて あります。
季節の 花も 楽しんでください。
亭主が 使う 茶道具や お茶碗からも 季節の ようすが 伝わります。
お菓子も 茶会の テーマや 季節に 合った 形や 色を しています。
食べる 前に よく 見て 楽しみましょう。
五感で 感じよう
五感は 人が もつ 五つの 感覚です。
- 「視覚」は 見て 感じることです。
- 「聴覚」は 聞いて 感じることです。
- 「嗅覚」は においを かいで 感じることです。
- 「味覚」は 味を 感じることです。
- 「触覚」は 触って 感じることです。
茶室に 入ったら、五感を ぜんぶ 使って たくさんの ことを 感じてください。
たくさんの ことを 感じる ためには、心を 落ち着けて 毎日の 生活の ことは 忘れましょう。
釜の お湯が 沸く 音が 聞こえますか?
お茶と お香は どんな におい ですか?
お菓子は 何色で、どんな 味が しますか?
両手に のせた お茶碗は どんな 感触 ですか?
一期一会
「一期一会」は 茶道で とても 大事な 言葉です。
「一生に 一度だけの ひととき」 という 意味です。
まったく 同じ 茶会は 二度と できないです。
同じ 人たちと 来年の 同じ 季節に 同じ 場所で 集まっても、それは 別の 茶会です。
そのため、亭主も 客も その 一生に 一度だけの ひとときを 大切に します。
点前を 楽しもう
茶道には お茶を 入れて 飲む ための いろいろな ルールが あります。
なぜ 家で お茶を 飲むように、ただ お茶を 入れて 飲むだけでは だめ ですか?
それは 亭主と 客が 一緒に よい ひとときを 過ごす ためです。
お茶を 点てる やり方の ことを 「点前」と いいます。
亭主は 点前を しながら 気持ちを 落ち着け、心を きれいに します。
亭主は ていねいに 茶道具を 使って、客に おいしい お茶を 出すこと だけを 考えて お茶を 点てます。
客は 亭主が 点前を する ようすを よく 見て、亭主の 気づかいを 感じます。
お茶は 感謝の 気持ちで いただきましょう。
お菓子
お菓子は お茶を 飲む 前に 全部 食べます。
お茶を 飲みながら お菓子を 食べません。
茶道では お菓子を 食べるときは お菓子に、お茶を 飲むときは お茶に 集中します。
亭主が 「お菓子を 食べてください」と 言ったら、客は お菓子を 食べます。
そして、お菓子を 食べた あとで お茶を 飲みます。
甘い お菓子の 味が 口の 中に 残っていると、お茶が もっと おいしくなります。
お茶の 飲み方
亭主は お茶が できたら、客に お茶碗の 正面を みせるようにして 客の 前に おきます。
お茶碗は コーヒーカップと ちがって、持ち手が ありません。
両手で 包むように 大切に 持ってください。
そうすれば 落とす 心配が なく、安心して お茶を 飲めます。
客は お茶碗を 手に 持って すこし 時計回りに まわして、正面ではない ところに 口を つけて お茶を 飲みます。
正面に 口を つけないのは、客の 謙虚な 気持ちと 尊敬の 気持ちを あらわしています。
最後に お茶碗に 残った お茶を 飲む ときは 「すっ」と 音を たてましょう。
音を たてることで、亭主に お茶が おいしかった ことが 伝わります。
世界の 茶道
現在は 日本だけではなくて 世界中で たくさんの 人が 茶道を 学んでいます。
日本には いくつかの 茶道の グループが あります。
その 中の 1つの 「裏千家」は
「一碗から ピースフルネスを(Peacefulness through a bowl of tea)」
という スローガンで 世界中の 人に 日本の お茶の 文化を 紹介しています。
「和敬清寂」の 「心」を 大切にして 世界中の 人と 一緒に 一碗の お茶を 飲むことで、心が 近づいて、平和な 世界を つくることができると 考えています。
The Urasenke Chado Tradition
http://www.urasenke.or.jp/texte/index.html
最後に
茶道には ルールが たくさん あって たいへんだと 思いますか?
大切なのは 感謝の 気持ちと 人を 大切に 思う 心です。
あまり 心配しないで 茶会に 行って、お茶を 飲んで お菓子を 食べて、楽しい ひとときを 過ごしてください。