【日本のしごと】秘書
2020/11/10
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秘書ってどんな仕事?
企業や団体の社長や会長など幹部とよばれる人たちの近くで、彼らが自分の仕事に集中できるように、色々な仕事をします。
幹部よりも早く会社に来て、郵便物、FAXなどを確認し、緊急のものや、返信が必要なものなど、重要度に応じて振り分けをします。
幹部のその日のスケジュールを確認して、社内外への連絡や調整を行います。
社内や社外からのスケジュールに関する問い合わせに対応します。
緊急でスケジュール変更がある場合は、関係者に連絡をしたりといった対応を素早く行います。
お客様が来たら、幹部に連絡をしてお客様をご案内したり、お茶を出したりします。
電話の応対も行います。
手紙などの文書を作ったり、資料を作ったりすることもあります。
海外からのお客様がいる場合は、会議や商談で通訳をすることもあります。
口頭や文書で伝えられるたくさんの情報の中から必要な情報だけを選んで、わかりやすく幹部に報告します。
外国語で書かれている文章は、日本語に翻訳します。
また、出張の手配、慶弔の準備、会議の議事録作成、取引先の人事の情報の確認などを行います。
新聞を切り抜いて情報を集めることもあります。
さらに、幹部から特別に頼まれた仕事を行うこともあります。
秘書になるには?
短大や専門学校などで秘書の専門教育を受けたり、大学を卒業したりしてから企業や団体に入り、秘書課などに配属されます。
また普通の職員が秘書として働きはじめることもあります。
秘書になるためには必要な資格はありません。
しかし、秘書検定という資格があり秘書としての業務を行うための知識や能力が審査されます。
はじめはお客様の対応など、簡単な業務からはじめます。
慣れてきたら、役員会議の議事録の作成や経営情報の収集や分析を行います。
これらは重要な業務です。
一般的には、いろいろなことによく気が付いて、他の人に気配りができる、明るくて積極的で記憶力の良い人が求められています。
そしてコンピューターを使いこなすことができる、事務処理能力が必要です。
関連する資格
秘書技能検定
国際秘書検定試験(CBS)
国会議員政策担当秘書試験
労働条件の特徴
民間企業や外資系の企業、大使館、大学、研究所、病院、法律事務所など色々な分野で活躍しています。
比較的責任の軽い仕事から重要度の高い仕事まで、色々な業務を行います。
ですから、新卒者からベテランまで様々な年齢の人が活躍しています。
働く時間や休日はその企業の規定によりますが、幹部のスケジュールに合わせて朝早く出勤したり、残業をしたり、休日に出勤することもあるので、比較的時間が不規則です。
秘書は、幹部のビジネスパートナーとして語学や事務の能力を習得します。
加えて、判断力や実行力も必要な専門の職種です。
そのため、秘書は重要な仕事だと考える人が増えてきました。
データで見る秘書
就業者数(計)
9314766人
類似の職業
受付の係
一般の事務員