【日本のしごと】人事系事務員
2020/03/24
人事系事務員ってどんな仕事?
企業を支える人材を活用するために、
- 人事
- 労務
- 給与
- 福利厚生
など社員の雇用管理に関わる業務を行います。
人事関係では、
- 社員の採用
- 配置
- 配置変更
- 昇進
- 退職
などの事務手続きを行います。
経営計画などにもとづいて社員を採用し、本人の希望や本人に合っているかどうかなどを考慮して配置先を決定したり、
必要な能力を持った人材を途中から採用したりします。
定期的に社員の所属変更を行い、昇進の決定をすることもあります。
労務関係では、教育訓練や能力開発を行います。
組織的に統一された教育訓練、能力の向上や精神的な成長を主とした能力開発などを実施します。
労働組合との問題解決のための交渉を行うこともあります。
給与関係では、毎月の給与額を計算し、出勤簿やタイムカードなどの資料を確認して、間違いがないかどうか確認を行います。
福利厚生関係では、社会保険や退職年金などの事務手続きを行います。
社員の研修や休暇などに利用するための施設や社員寮などの経営事務を行うこともあります。
労働基準法などの法律にもとづき、従業員が最大の能力を出せるように注意し、仕事をする必要があります。
担当している仕事や業績などをもとに評価を行って能力に応じた給与を支払う新しい給与制度の導入など、
これまでの人事制度を改革する専門的な能力を求められることもあります。
人事系事務員になるには?
大学などを卒業し、企業や団体などに採用され、人事課など人事関係の部署に配置されます。
労働関係の法律を守った人事管理が求められるため、法学部出身など法律の知識を持っていれば有利です。
途中での入社では、採用、給与制度、社会保険関係手続きなどに詳しい経験者が求められており、年齢的な制限は少なくなっています。
給与の支払いや福利厚生事務などの簡単な仕事から始めて経験を積み、採用、社員の配置換え、給与制度の見直しなど重要な仕事をするようになります。
ベテランになるには、15~20年の経験が必要となります。
様々な法律に詳しいことや、社内の他部署と連絡を取り合い調整する力、行政官庁や他の企業との問題解決のための交渉力などが求められます。
関連資格
- ビジネス・キャリア制度ホワイトカラー職務能力評価試験
- コンピュータサービス技能評価試験
労働条件の特徴
民間企業、官公庁、各種団体など、組織には人事が必ず必要なため、活躍の場は全国各地にあります。
総務課など文書、広報などの事務と一緒の場合もあります。(総務課、名詞)(広報、名詞)
仕事に就いている人の男女比で見ると、女性が増えてきています。
労働時間は午前9時から午後5時まで、週休二日が一般的です。
新入社員の採用期間、人事評価をする時期、社員の所属変更の時期には、残業が続くこともあります。
関係する法律の講習会、従業員の研修会などが休日に行われる場合には、休日出勤をすることもあります。
データで見る人事系事務員
仕事に就いている人の数(計)
9314766人
似ている職業
- 一般事務員
- 教育・研修事務員
- 経理事務員