【 日本のしごと】 教育・研修 事務員
2020/03/24
教育・研修事務員ってどんな仕事?
教育・研修事務員は、企業や団体の従業員、職員に仕事を行う上で必要な知識や技術、
実際の具体的な仕事を身につけさせるため、講師や施設を予約し、外部団体なども活用して、様々な研修を行います。
研修に関する事務全般を担当し、組織の中の個人個人の成長に目を向けながら、
経営者側の経営方針に沿った研修を行います。
どんな研修が必要かを調査して研修計画を立て、講師の依頼をしたり、場所の予約などの準備を始めます。
研修が近くなると講師の講義内容を打ち合わせたり、必要な資料を作成します。
研修の当日は教科書や名札を配ったり、パソコンやパソコン画面を拡大して映す機械をセットするなどの作業を行い、
スムーズに研修が行われるよう講師や研修を受ける人を援助します。
自分が講師になって直接研修を行う場合もあります。
外部で研修を行う場合は、講師と共に研修先に出かけて行き、
研修を受ける人が快適に研修生活を送れるように研修先の施設と調整を行い、食事や健康状態に注意します。
研修場所の点検や後片付けを行う場合もあります。
研修実施後はその結果をまとめ、反省を行い、次回の研修に反映させます。
教育・研修事務員になるには?
新規学卒者の一般的な学歴は大学ですが、学校で特別な学習をしたり、特別な資格を取る必要はありません。
ただし、大学で「教職課程」を取ったり、「ビジネス・キャリア制度」で承認を受けると入社時や入社後に有利です。
入社時から担当することはあまりなく、
入社後3、4年、長い場合は10年以上、事業部や一般事務の部署で実際の具体的な仕事を経験をした人が、
その仕事に合っているかどうかや本人の希望に応じて教育・研修事務員として配置される場合が多いです。
上司や先輩、同僚などの指導や援助、協力を得ながら、
- 組織の社員を育てる方針
- 研修に必要な人数・時間・費用
など、研修や人材を育てることについて理解を深める必要があります。
講師や研修を受ける人と接する仕事であるため、
- 人間が好きであること
- 人を育てるという情熱
- 研修の技術・方法や研修で使われる教科書などに対する研究心
などが求められます。
関連資格
- ビジネス・キャリア制度
- ホワイトカラー職務能力評価試験
労働条件の特徴
一般企業や官公庁、各種団体などの研修を担当する部署に所属します。
研修専門団体や個人で研修事業を行っている会社に勤務する人もいます。
総務課などに所属し、ほかの仕事をしながら研修の仕事を行う場合もあります。
仕事の場所は、全国各地の企業などのほか、海外に進出している企業では現地の人々に対しても研修を行うので、地域的には広いです。
本社、本店の担当部署や研修所・研修センターなどで働くことが多いです。
研修を外部のホテルなどで行うときは、講師とともに出張します。
仕事に就いている人は男性の割合が高いですが、女性も増えてきています。
研修期間の前後は準備や事務処理のために、年度初めや年度末には年間計画や研修統計を作成するために残業をする場合があります。
企業や組織では必要な人材を育てるための研修が必須ですが、
各企業・組織の合理化等により、業務を外部に注文したり(アウトソーシング)、要員の削減もしくは他部署の仕事も行う例もあり、
企業内で仕事に就いている人は減少しています。
一方、外部から注文を受け教育・研修を行う専門企業や団体は増えており、一定数の需要は見込まれます。
データで見る教育・研修事務員
仕事に就いている人の数(計)
9314766人
似ている職業
人事系事務員
学校事務員
一般事務員