【日本のしごと】広報事務員
2020/03/24
広報事務員ってどんな仕事?(広報、名詞)
広報活動の窓口として、会社の経営についての考え方や営業方針、活動を理解し、一般の人々に的確に伝えます。
マスコミやPR誌などを通じて、一般の人々が持つ企業のイメージがより良くなるよう広報活動を行い、
信頼される企業のイメージを作りあげます。
マスコミから社長や社員、仕事の現場について取材の申し込みがあった場合、相手の考えや取材の目的を確認して、取材を受けるかどうかを判断します。
取材が決まったら、取材日時や場所を決めます。
当日までに必要な資料をそろえ、取材の現場に行き、取材がうまく進むように気を遣い、
企業の経営についての考え方、企業が良い方向に進んでいくための方針などを的確に伝えます。
報道前には取材原稿をチェックして、誤りのないように注意を払います。
広報誌や社員向けの雑誌などの編集制作を行うこともあり、
PR会社や製作会社の業務の進行管理も行います。(広報誌、名詞)(PR会社、名詞)
思いがけない事故や事件が発生した際には、マスコミからの取材に対して会社の考えや判断を伝えます。
一般消費者などを含む外部からのクレームや苦情について的確に対応し、必要に応じて直接面接し、会社の考えや判断を伝えることもあります。
また、会社が社会からどのように評価されているかについて調査活動等を通じて情報収集・分析をし、
社内に伝える活動も重要な仕事のひとつです。
広報事務員になるには?(広報、名詞)
マスコミなどと接することが多いため、大学でマスコミ関係を専攻した人が
仕事をする上で
有利となる場合もありますが、特に学部や専攻は関係なく、理論よりも実際の経験が優先されます。
広報事務の仕事に就くには、最低2~3年の実際の経験が必要で、
他の部署に比べ仕事内容が変わることが少ないです。(広報、名詞)
会社の経営方針、進むべき方向性、将来の計画などの企業の基礎となる考え方をよく理解し、
産業全体の現在の状況や市場の動きなどもしっかりと理解します。
十分な情報と知識を持ちつつ、分析力と伝える能力を持ち、
その時々に合ったより良い表現方法を選ぶ柔らかさが必要となります。
マスコミやグラフィックデザイナーなどのクリエイターと仕事を共にする機会が多いため、
マスコミに関する基本的な知識や、クリエイターに指示できるだけの調整力、説得力も必要です。(グラフィックデザイナー、名詞)(クリエイター、名詞)
外部との打ち合わせをする機会が多く、企業の顔となるため、気を遣った応対や丁寧さなどの人間性も求められます。
正確な情報を広く一般に伝え、企業のイメージを向上させるように、
問題が生じたりした場合は情報の重要度を確認し、適切な情報を外部に公開するなどの冷静な判断力も要求されます。
関連資格
- ビジネス・キャリア制度(キャリア、名詞)
- ホワイトカラー職務能力評価試験(ホワイトカラー、名詞)(職務、名詞)
労働条件の特徴
企業の社員として、広報室や広報部で働きます。(広報室、名詞)(広報部、名詞)
特に、メーカーや流通産業、サービス業などで広報に力を入れている企業が多いです。(流通産業、名詞)
1社に5~10人くらいが一般的ですが、広報に力を入れている大企業の中には数十人もの広報事務員を抱えているところもあります。(広報、名詞)
また、広報の仕事だけをする事務員を置かない企業もあり、特定の社員が他の仕事も担当しながら広報活動を行っていることもあります。(広報、名詞)
男女の割合は半々ですが、最近は女性の進出が目立っています。
マスコミや社内外との対応も多く、他部署に比べて残業が多くなりがちです。
休日にイベントが行われることも多いため、休日出勤し、平日に振替休日をとる場合もあります。
特に各種イベントや印刷物の作り替えの時期、新しく広報活動のための道具を作成する業務を担当する場合などは忙しくなります。(広報、名詞)
多くの企業が経営についての考え方を定めることや、企業が良い方向に進んでいくための方針を明確に表すことの重要性を理解するようになり、
独立した広報担当者を置くようになった背景から、広報事務を行う人は増加してきました。(広報、名詞)
現在は、急速に発展しているコンピュータ化に伴い、少人数で充実した広報活動を行う方向に変化してきています。
データで見る広報事務員
仕事に就いている人の数(計)
9314766人
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