【日本のしごと】銀行窓口係
2020/03/24
銀行窓口係ってどんな仕事?
銀行窓口係は、銀行の窓口で預金、貸出、為替の業務や相談業務などで客の対応を行います。
預金の受け入れの場合は、預け入れる現金と預金通帳、入金伝票などを受け取り、現金と伝票の金額が合っているかどうかを確かめます。
その後、現金を自動預金機に入れ、機械に表示された金額を確認して伝票と通帳に取引内容を印刷し、通帳を返します。
預金の払い出し事務員の場合は、払戻請求書と預金通帳を受け取り、請求書に書かれた内容と印鑑を確認します。
その後、機械を操作して、請求書と通帳に取引内容を印刷し、自動支払機から現金を引き出して客に渡します。
お金を借りる申込みの受付けの場合は、借りる人から資金の使い方、借りたお金の返し方、借りる期間などを聞くとともに、借りる際の申込書など必要書類を受け取り、信用度や将来性など、貸出しするかどうかを決定するのに必要なデータを収集して審査を行います。
審査の結果を受けて、貸出しが決定したら、必要な書類の内容点検を行い、オンラインの機械を操作して貸出しを実行します。
貸出ししている間、貸出し先の状況に注意し、管理するのも重要な仕事となります。
銀行窓口係関連の仕事
- 郵便事務員
- 経理事務員
- 信用金庫渉外係
銀行窓口係になるには?
銀行の事務系職員は大部分が新規学卒者の採用で、総合職は大学卒業者で男子が多く、
一般職は女子の短大卒業者、高校卒業者が中心でしたが、
近ごろは大学卒業者の女子の総合職、また総合職に近い職も増えました。
仕事に就くにあたって特別な資格や経験は必要ありません。
銀行に就職し、現金・小切手、通帳・伝票などの扱い方を学んだうえで、
窓口係や貸付係などの各部署に配置されます。
必要となる知識や技術的な能力は、就職後に行われる各種の研修やいくつかの部署で経験を重ねるほか、
自分で能力を向上させるために行動して身につけます。
客の質問に答えたりアドバイスしたりするので、客への対応能力と幅広い商品知識が必要となります。
また、現金や手形・小切手を取り扱うことが多いので、
正確な事務処理とお金に対する厳しい責任感が求められます。
関連資格
- 金融窓口サービス技能士
- フィナンシャル・プランニング(FP)技能士
- 銀行業務検定
労働条件の特徴
銀行のほかに信用組合、信用金庫などの金融機関で働きます。
銀行内には窓口係の他にいろいろな仕事がありますが、銀行員数30人くらいの平均的な営業店では窓口係は8人くらい、貸付係は7人くらいとなります。
銀行の営業時間は通常平日の午前9時から午後3時までであり、この間に客と接する窓口業務を行います。
銀行によって勤務時間に違いはありますが、おおよそ午前8時45分から午後5時までとなっており、
残業する場合もあります。
休日は、現在、土曜日、日曜日、祝日、正月の2日、3日、12月31日となっており、
昼の休憩時間は順番で取ります。
オンラインシステムの利用拡大に伴う機械化を中心とした事務合理化によって、女性銀行員を中心に従業員数は減少傾向にありますが、
一部の銀行では新しい採用者の他、結婚などで退職した女性銀行員の中から、
育児を終えた人を短時間労働者として再雇用する制度を取り入れているところもあります。
データで見る銀行窓口係
仕事に就いている人の数(計)
2269180人
似ている職業
- 郵便事務員
- 経理事務員
- 信用金庫渉外係