【日本のしごと】物品購買事務員
2020/03/25
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物品購買事務員ってどんな仕事?
製造、販売、サービスなどの企業活動に必要となる原材料、部品、商品、資材、消耗品などを経済的効率的に買うための事務手続きを行います。
生産の現場や販売の部署などから送られてきた購買要求書を見て、品物の名前、品質、数量、価格、納期などを確認し、買うための契約書を作成します。
契約書に書かれている条件にもとづき、納める品、納める場所、置いておく場所などを指示した注文書を作成して送り、注文の手続きを行います。
指定された通りの条件で品物が納められたかどうか確認を行い、代金の支払い要求書の作成をして、支払いの担当部署に送ります。
こうして、生産や販売に必要な原材料や商品などを必要なときに必要な数量だけ買います。
買った実績を記録し、統計資料や取引先リストなどを作成することもあります。
入札を実施したり海外から輸入したりするなど、公正な取引によって、なるべく安い価格で品物を入手し、効率的で安定的な企業活動に貢献するように努力します。
物品購買事務員になるには?
高校、短大、大学などを卒業し、企業などに採用され、物品購買を担当する部署に配置されます。
途中からの採用は、実際の具体的な仕事の経験やコンピュータの知識があれば有利です。
実際に品物を買う業務を行って経験を積みながら、商品についての知識、取引に関する法律、業界の事情などについて勉強します。
効率的に品物を買えるようになるには、3年から5年ぐらいの経験が必要となります。
品物の機能についての理解、取引の早い処理、計画性などの能力が求められます。
責任感が強く、まじめで何事にも丁寧でしっかりしている人が向いています。
労働条件の特徴
勤務時間は、午前9時から午後5時が一般的です。
購買では、取引相手との交渉・連絡が重要であるため、お互いの勤務時間の中できちんと仕事を仕上げることが基本となっています。
そのため、残業、いつもより早い出勤、休日出勤はほとんどありません。
5年から10年ぐらいで他の部署などに変わる場合が多いです。
企業や工場などでは必ず品物を買っているため、労働需要は安定しているといえます。
コンピュータを使用したオンライン取引やネットワーク取引、海外との取引の拡大などにより多くの方面に渡る幅広い取引が行われるようになってきており、より専門的な知識が求められるようになると考えられます。
データで見る物品購買事務員
仕事に就いている人の数(計)
9314766人
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