【日本のしごと】学校事務員
2020/03/25
学校事務員ってどんな仕事?
学校において、教育と関連活動がスムーズに行われるように、必要な事務を行います。
庶務関係では、訪問客や電話の応対、学割や在学証明書など児童生徒向けの証明書の発行などを行います。(庶務、名詞)
児童生徒や保護者と接するという点から、言葉や行動に気を付けて適切に応対を行います。
人事労務関係では、教員・職員の勤務に関する事務管理、臨時講師などの給料の計算と支給などを行います。(労務、名詞)
出張の費用の精算や福利厚生の事務手続きなども行います。(福利厚生、名詞)
他の教員・職員と接することが多いため、日ごろからコミュニケーションをとることが大切です。
会計関係では、学校内の予算を管理し、授業で使用するものなど必要な品物を買って、その支払いを行います。
学校の設備が故障したり壊れたりした場合には、児童生徒の安全に十分注意し、予算を確認して、専門の業者などに連絡しすぐに修理を依頼します。
授業料、給食費、卒業旅行の費用など、お金を集める事務を行うこともあります。
教務関係では、転入・転出の手続き、教科書や給食に関する事務手続きを行います。(教務、名詞)
教員・職員相互に協力して、スムーズに学校経営が進むようにします。
学校事務員になるには?
公立学校では、上級(大学卒業程度)、中級(短大卒業程度)、初級(高校卒業程度)などに区分された採用試験が行われており、合格すると地方公務員として勤務します。
私立学校では、その学校だけの採用試験が行われています。
仕事に就く上で、資格や免許などは特に必要としません。
途中からの採用については、私立学校において採用する場合もあります。
文書作成などにコンピュータを使用することが多いため、使えれば仕事をスムーズに進めることができます。
電話の応対や窓口での対応など毎日の仕事から始めて、文書の作成や給料の支払いなどの仕事を行います。
経験を積むと校内の会議に参加したり、学校を代表して校外の行事に参加したりするなどして、学校の経営に関係するようになります。
労働条件の特徴
公立学校の場合は、都道府県や市町村によって採用され、行政職として勤務します。スムーズな学校教育を進めるために学校事務員は必ず必要であるため、ほとんどの学校に配置されています。
現在、全国の公立校において仕事に就いている人は約6万人です。
また、私立学校は全国に小・中・高合わせて2,200校近くありますが、そこでは1万人あまりの学校事務員が働いています。
勤務時間は、勤務校のスケジュールによって多少異なりますが、おおむね8時30分から17時ごろまでです。
また、土・日・祝日が休日ですが、運動会など学校行事の場合には出勤することもあります。
公立学校では、定期的に小学校と中学校で所属が変わります。
中には、高校や教育委員会などへ所属が変わることもあります。
私立学校では、所属が変わることは少ないですが、同じグループの他の学校に配置される場合もあります。
少子化等の影響で児童生徒数・学級数・学校数が減少し、職員の数も減少する傾向にあります。
データで見る学校事務員
仕事に就いている人の数(計)
9314766人
似ている職業
- 教育・研修事務員
- 県行政事務(県市町村)