【ぶんか】昔の「国」の名のついた「伝統的工芸品」の「漆器」
2021/09/15
N2
伝統的工芸品とは
伝統的工芸品は、経済産業省が 認めた 工芸品です。
伝統的工芸品は 現在 263品目 あります。
一般的に、伝統的工芸品は 100年以上の 伝統がある 工芸品です。
「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」では、以下の 5つの 条件を 決めています。
- 主として 日常生活で 使用する 工芸品であること
- その 製造過程の 主要部分が 手工業的であること
(手工業的とは 手で 作った という意味です。)
- 伝統的な 技術 もしくは 技法によって 製造される ものであること
- 伝統的に 使用されてきた 原材料が 主な 原材料として 用いられ、製造されるもの
- 一定の 地域において 少なくない 数の 人が その 製造を 行っているもの
- 「漆器」
- 「陶磁器」
- 「織物」
を 含めて、15業種が「伝統的工芸品」の 業種です。
漆器(英語では japan)

漆器は 英語で japanと呼ばれています。
まず漆器に ついて 説明します。
漆器とは
木や 紙で 作った 土台に 漆を ぬって 固めます。
漆器は 食器の 他にも、
などの 美術的に 評価の 高いものも あります。
一般的に 漆器は お椀や はしのような 食器類です。
土台に ぬる 漆は、英語で ”japanese lacquer” といいます。
漆器の 産地
漆器の 原材料は、「ウルシの木」から 出る 液体です。
これを「漆」と 呼びます。
そして 「木地」と 呼ばれる 土台の 部分は 木や 紙です。
北海道にある1万年以上前の縄文遺跡から漆製品が発見されているほか、
全国各地でも様々な品物が出土したりしています。
現在では 国産の 漆は 全体の 使用量の 数%にまで 減少しました。
そのうちの
- 70%が 岩手県
- 15%が 茨城県
- 10%が 栃木県
となり、生産をする 県も 激減しています。
100年以上前の 資料では、北は 青森から 南は 九州鹿児島まで
主な 産地が 30か所ありました。
伝統的 工芸品に 指定された 産地と 漆器の 名前
生産府県と 漆器の 名前
全国 17府県と そこで 生産される 漆器 23種類が 伝統工芸品です。
三大漆器
日本には 三大漆器と 呼ばれる 三つの 漆器が あります。
- 福島県の 会津塗
- 石川県の 輪島塗
- 石川県の 山中塗
です。
▼ 会津塗の グラス
昔の 国名が ついた 漆器
漆器の 生産地に 地名が 付けられることが 多いです。
漆器の 中には 昔の 国名を つけたものも あります。
- 福井県の 越前漆器・若狭塗
- 和歌山県の 紀州漆器
- 沖縄県の 琉球漆器
が あります。
▼ 和歌山県の 紀州漆器
若狭塗
▼ 若狭塗の塗箸

若狭塗は 特に「塗箸」が 有名です。
「若狭国」(今の 福井県西部)で 作られるので、若狭の 名前が 付けられています。
若狭国の 国府が おかれていたのが 小浜市です。
国府とは その国の 中心機関のことです。
その 縁からか、アメリカの オバマ元大統領に 塗箸が 送られました。
また 世界で 一番 古いと 言われる 漆の 木の 枝は、
若狭国に あった 「鳥浜貝塚」(今の 福井県三方上中郡に あります)で 発見されました。
この 漆の 木の 枝は、約12600年前のものです。
この 貝塚からは 赤漆を しみこませた 糸で 作られた 装飾品や、
黒漆の 上に 赤漆を 重ねた 土器が 発見されてました。
漆を 使った 国宝
7世紀に 法隆寺という 寺が 建てられました。
その 寺に ある「玉虫厨子」が 国宝に なりました。
興福寺という 有名な 寺に ある 阿修羅像という 仏教芸術の 像も 漆が 使われています。
そして この像も 国宝です。
漆を 使ったものは 芸術品を 美しくするだけではなく、
1000年以上 経っても、その 美しさを 保つことができます。
漆の とくに すごい ところです。
参考:伝統的工芸品 (METI/経済産業省)
文章・画像提供:gmaru様