【ぶんか】昔の「国」の名のついた米やイモについて
2022/01/25
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お米に ついた 国の 名前は
稲 と 米
「稲」は「イネ科」の 植物です。
しかし、田んぼで 栽培されている ときは「米」とも 呼ばれています。
みなさんが 知っている 食べるための ご飯となるときは「米」と呼ばれます。そして「稲」と 呼ばれることは ありません。
稲の 品種に つけられた 国の 名

最近の 稲の 品種名は 北海道の「ゆめぴりか」や青森の「青天の霹靂(雷のこと)」、滋賀の「みずかがみ」のように 米が 作られている 場所を 想像しにくい 名前です。
稲の 品種の 名前を 米の 名前に することが 普通に なったのは、宮城県の「ササニシキ」秋田県の「アキタコマチ」新潟県の「コシヒカリ」のような 名前が 始まりだったと 言われています。
・「ササニシキ」の「ササ」は 現在の 宮城県の 仙台藩主の 伊達家の 家紋である「笹」が 由来です。
昔の 日本では 現在の 都道府県が「国」と 呼ばれていました。
そして「藩」と呼ばれる グループが それぞれの 国を 治めていました。
・「アキタコマチ」の「アキタ」は 主な 生産地の 秋田県が その 由来です。
・「コシヒカリ」は 昔の 国の 名前である「越」を つけたものです。
「コシヒカリ」は 福井県の 農業試験場で 生まれました。
しかし、新潟県で 特に 多く 栽培されたので「越後国」の 一部である「越」を 取りました。
・広島県産の「あきろまん」は 昔の 国の 名「安芸国(現在の 広島県)」から 取ったものです。
・福井県産の「ハナエチゼン」は 昔の 国の 名前である「越前」から とったものです。
お米として 売られるときは「華越前」という 漢字が 使われます。
昔の 国名と 今の 米ブランドとの 関係

例えば「コシヒカリ」は「越」の 国だけではなく 全国で 栽培され、「アキタコマチ」も 秋田県以外でも 栽培されています。
・近江米 または 江州米
「コシヒカリ」や「みずかがみ」という 品種の お米を 滋賀県で 生産しています。
品種に 関係なく、昔の 国名である「近江米」や「江州米」などの ブランド名を つけて 販売を しています。
これは 滋賀県産の お米であることを 印象付けるためです。
・コシヒカリの 産地も いろいろ あります。
丹後産コシヒカリ、丹波産コシヒカリなどの ように 昔の 国の 名前を つけていることが あります。
米では ありませんが 畳に つけられた 国の 名前
畳とは 日本の 伝統的な 床の ことです。畳の 表面の 部分を「畳表」と言います。
畳は「イグサ」という 植物で 作ります。
この「イグサ」は「イネ目」の 植物です。
栽培も「イネ」と 同じように 田んぼで 育てられます。
イグサの 茎を 集めて それを 編み かごのようなものを 作ります。
これが、「畳表」に なります。
現在 生産量では 熊本県が 多いのです。
しかし、最高級の ものは「備後表」と呼ばれます。
そして「備後国(現在の 広島県 東部)」の 名前が つけられています。
イネも 茎の 部分を 集めて「わら細工」に 使います。
イネの 茎を 干したものを わらと 呼びます。わら細工とは わらを 使って 小物を 作ることです。
縄を 編んだり することもあります。
イモに つけられた 国の 名前
サツマイモ

サツマイモは ヒルガオ科の 植物に つけられた 名前です。
昔の「薩摩国(現在の 鹿児島県)」が 主な 産地なので「薩摩芋」と 呼ばれています。
サツマイモという 名前は 日本語の ように 聞こえます。しかし、実は 南アメリカ大陸から来た 植物です。
15世紀の 終わりに「大航海時代」に「コロンブスやマゼラン」達が 全世界に 広めました。
日本には「唐(現在の中国)」を 経由して「琉球国(現在の 沖縄県)」や 九州に 持ち込まれたようです。
今では 「サツマイモ」の 名前が 一般的に 使われています。
しかし 鹿児島県では 別の 名前で 呼ばれていました。
この芋が「琉球」や「唐」を 経由してきたので「琉球芋」や「唐芋」と 呼ばれていました。
サツマイモの 品種には 国の 名前を つけられたものは ありません。
しかし、地域の 名前が ついているものが あります。
例えば「鳴門金時」という 名前の サツマイモは「鳴門」という 地名が ついていることで 有名です。
「鳴門」は 世界的にも 有名な「鳴門のうずしお」で知られる 場所です。
ここは、「阿波国」の 一地方です。
このほかに 地方名が つくのは「関東地方」を 意味する 昔の 呼び名の「吾妻(東という意味)」のついた「紅あずま」くらいです。
ジャガイモ

・植物としての 名前の 由来
「ジャガイモ」も「サツマイモ」と同じで 南アメリカ大陸で「インカ帝国」で 有名な アンデス山脈の 地域が 原産地です。
サツマイモと 同じで 16世紀ごろの「大航海時代」に 世界中に 広がっていきました。
ジャガイモは 日本に 17世紀ごろに 外国から 来ました。
今の インドネシアの ジャワ島の ジャカルタに 拠点を 置いていた オランダ人との 交易で入ってきたようです。
この「ジャカルタ」が 違う 発音になり「ジャガタライモ」となり、現在のように「ジャガイモ」という 名前に なったようです。
日本の 昔の 国名ではありませんが、日本に 伝わった 外国の 地域の 名前が つけられているのは 面白いですね。
・現在 栽培されている 品種に つけられた 地域の 名前
品種の 名前としては「男爵」や「メークイン」などが よく 知られています。
しかし、今の ところ 昔の 日本の 国の 名前を つけた 品種は なさそうです。
最近 注目されている 品種で 原産地である 地域の 名前を つけた「レッドアンデス」や「インカのめざめ」という 品種が あります。
作物の 名前や その 品種に つけられた 国や 地域の 名前
イネも 中国原産の 外国から きた 植物ですが 2000年以上 前に 伝わった ので 原産地に 関する 名前は 無く、作物の 名前としては「稲」や「米」のように 一般的な 名前に なっています。
サツマイモや ジャガイモのように 比較的 新しく 外国から きた 作物に ついては、原産地に 関連した 名前が つけられたようです。
品種としての 名前でも、ジャガイモは サツマイモよりも 洋風料理に 使われることが 多いためか、「インカ」や「アンデス」といった 日本風の 名前ではないものが あるのも 面白いですね。