日本で 一番 古い 国道「竹内街道」に 行こう!
2021/06/26
N2
大阪の 飛鳥と 奈良の 飛鳥を つなぐ「竹内街道」
「竹内街道」は、613年に 第33代 推古天皇が 作りました。
推古天皇は、日本で 最初の 女性の 天皇です。
「日本書紀」という 歴史書には、
「難波(今の 大阪)より 飛鳥(今の 奈良県)に 至る 大道を 置く。」
と 書いてあります。
推古天皇は、 大きい国の 中国から 使者が 来るので、立派な 道路が 必要だと 考えました。
そして、幅が 30mも ある 道路を 作りました。
竹内街道は 長さ 43kmほどの 道です。
大阪府の 堺市から、奈良県の 大和高田市まで 続いています。
古くからの 道
大阪と 奈良を 結ぶ 道は、竹内街道が できる 前から すでに ありました。
4世紀(300年代)ごろには あったようです。
400年代の なかごろに、 第18代 反正天皇が、大阪を 出発して、 奈良県 天理市にある 石上神宮へ 行きました。
途中で 2泊 しました。
- 1日目は、河内国の 飛鳥に 泊まりました。
ここは 今の 大阪府 羽曳野市 飛鳥です。
- 2日目は 大和国の 飛鳥に 泊まりました。
ここは 今の 奈良県 明日香村 飛鳥です。
「飛鳥」 と 聞くと、 奈良県の 明日香村のことだと 思うかもしれません。
しかし、飛鳥は 河内国(今の 大阪府)と 大和国(今の 奈良県)に あります。
河内の 飛鳥は 大阪から 見て 近いです。
そのため「近つ飛鳥」と呼ばれていました。
大和の 飛鳥は 遠くに あります。
そのため「遠つ飛鳥」と 呼ばれていました。
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竹内街道での 主な 見どころ

竹内街道の 近くに、世界遺産の 「百舌鳥・古市古墳群」が あります。
これは
- 堺市に ある「百舌鳥古墳群」と、
- 藤井寺市・羽曳野市の 河内飛鳥地域に ある「古市古墳群」
百舌鳥古墳群の 中でも、「大山古墳」が 特に おすすめ!
「大山古墳」は、第16代 仁徳天皇の お墓だと いわれています。
世界で 一番 大きい 古墳です。
この古墳に 一番 近い 駅は、 南海高野線の 三国ヶ丘駅です。
この古墳は 横から みると、 その大きさが 分かります。
すぐに 古墳に 行かないで、 少し 離れた 場所から 古墳の 全体を 先に 見ましょう。
古墳の 1kmくらい 西に ある、 堺市役所 21階展望ロビーが おすすめの 場所です。
ここから 古墳の 全体を 見ることが できます。
お金は いりません。
堺市役所への 行き方
堺東駅から 三国ヶ丘駅は 1駅ありますが、1kmくらいです。
「竹内街道」の 雰囲気を 感じながら「大山古墳」まで 歩きましょう。
アクセス
南海高野線 なんば駅~堺東駅 11分
西国巡礼五番札所 葛井寺
葛井寺は、1300年も 前に つくられました。
とても 古くて 大きい お寺でした。
今は 街の 中に あり、小さな お寺になりました。
専用の 駐車場も ありません。
このお寺の ご本尊の 「千手千眼観音菩薩」には、文字通り 千本の 手が あります。それぞれの 手には 目が ついています。
一般的に、 千手観音の 手の 数は 42手だと 言われています。
「千」は数が 多い という意味です。
「千手千眼観音菩薩」の 手は、正確に 言うと、千本以上 あります。
孔雀の 羽根の ように 広がった 1001本の 「小手」と、
数珠などを 持つ「大手」があります。
さらに 正面の 合掌手を 合わせて 1041本の 手が あります。
葛井寺への 行き方
近鉄南大阪線 阿部野橋駅~藤井寺駅 13分
一番 近い 近鉄南大阪線の 藤井寺駅から、5分くらいで 行けます。
便利な 場所に あるので、 お参りが しやすい お寺です。
西国巡礼六番札所 壺阪寺
車で 六番札所の壺阪寺へ 行くときは、 竹内街道を 通ります。
公共交通機関では、 竹内街道の 横を 通る 近鉄南大阪線を 使います。
壺阪寺への 行き方
近鉄南大阪線・吉野線
藤井寺駅~古市駅乗換 約7分
↓
古市駅 ~壷阪寺 約28分
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ぶどう・ワインの 里「駒ヶ谷」
竹内街道には、古い 歴史が あります。
名物の ぶどう・ワインの 里には、100年以上の 歴史が あります。
今の 日本では、 山梨県の ぶどうが 有名です。
120年ほど 前の 明治時代では、駒ヶ谷を 中心に ぶどうを 作り始めました。
90年ほど前(昭和の 初めごろ)は、 大阪府が 日本で 一番の ぶどうの 産地でした。
ぶどうが たくさん 作られると、ワイン作りも 始まりました。
日本の テレビの CMで よく 見かける「チョーヤの 梅酒」も、 この 駒ヶ谷に 本社があります。
この 会社も、元々は ワインづくりから はじまりました。
ワインの 歴史が わかる「河内ワイン館」
「河内ワイン館」は、近鉄南大阪線 駒ヶ谷駅から、徒歩で 7分の 場所に あります。
2階の 展示ホールに 河内ワインの 歴史を 知ることが できる 写真や 資料が あります。
この 展示ホールは 無料で 入れます。
駒ヶ谷や 古市古墳群を パノラマのように 見ることが できる「はびきの 中央霊園」の 展望台
霊園とは 日本の 墓地のことです。
霊園へ 行くためには、 河内ワイン館から 少し 山を 登ります。
歩いて 20分くらいで 到着 します。
駒ヶ谷の ぶどう畑や 世界遺産の「古市古墳群」が パノラマのように 見えます。
アクセス
近鉄南大阪線 阿部野橋駅~駒ヶ谷 約26分