【ぶんか】「六番札所 壷阪寺」へは 吉野山に まず行こう
2021/08/06
N2
世界遺産「吉野山」を 楽しもう
西国三十三所観音巡礼を テーマにすれば、
先に「六番札所 壷阪寺」に お参りするのが 本当かも しれません。
今回は 先に 「吉野山」を ご紹介し、 壷阪寺に ついては 最後に 説明します。
「吉野山」は 世界遺産にも 指定されています。
この魅力あふれた 地を 訪ねてみるのも 面白いと思います。
「金峯山寺」に お参りしよう
「金峯山寺」は 世界遺産です。
金峯山寺は 紀伊山地という 場所に あります。
そしてこの 紀伊山地には 三つの 霊場と 呼ばれる 場所が あります。
霊場とは 死んだ人の 魂のための 場所です。 そして この
紀伊山地にある 三つの 霊場の ひとつに「吉野・大峯霊場」という 場所があります。
その霊場の 中心にあるのが 金峯山寺です。
金峯山寺は「修験道」の 総本山です。
修験道は、「霊山」と いわれる 高い 山で 修行をします。 これを「山岳信仰」と呼びます。
このお寺は、7世紀の 後半に 「役行者」という 人によって 開かれたと いわれています。
「役行者」は 山岳信仰の 最初の 修験者です。
修験者たちは 山で 伏す(寝る)ことから「山伏」とも いいます。
蔵王堂、仁王門

「蔵王堂」は「金峯山寺の本堂」です。 そのお寺で 一番 尊敬される 仏像を 本尊と 呼びます。そして 本尊が 置かれている 場所が 本堂です。
世界で 一番 大きい 木造の 建築は「東大寺金堂(大仏殿)」です。この 蔵王堂は 日本で 東大寺金堂の 次に 大きい 木造の 建築物です。 大仏殿と 蔵王堂は 両方とも 国宝です。
「仁王門」の 高さ は 20mです。
この 門は 日本でも 有名な「山門」です。この山門も 国宝です。
「金剛力士(仁王)」という 2体の 像が この門を 守っています。
国の 重要文化財に 指定され、日本で 二番目に 大きい 仁王像です。
金剛蔵王権現
この 像は 蔵王堂に 本尊として 置かれています。 この 本尊は 3つの 仏様の 像です。
真ん中に「中尊」があり その左右に 1体ずつ あります。
これらは 釈迦三尊と 呼ばれています。
普通の お寺に ある 釈迦三尊像は おだやかな お顔の 仏さまです。
こちらの 仏さまは 青い 顔に、赤い 口が あり、足を 高く振り上げています。そのため とても 恐ろしく 感じます。
中尊の 大きさは 7mを 超えます。
そして、両側の 仏さまも 6m以上の 大きさです。
吉野山は 桜の 名所
「吉野山」は 桜の 名所として よく知られて います。 この 吉野山は 世界遺産の「史跡・名勝」に 指定されて います。
吉野山では シロヤマザクラという 山桜が とくに 有名です。この場所では「下千本」、「中千本」、「上千本」、「奥千本」とよばれる 4か所に 桜が 集まっています。 4月の 初めは 山の 下の方、中部、山の上、その奥に 順番で 桜が 咲きます。そして 4月末まで 桜を 楽しむことが できます。
吉野山への 行きかた
自動車
もし 六番札所 壷阪寺や、七番札所 岡寺、明日香まで 移動するなら
自動車が 便利です。
しかし、もし 金峯山寺に 行くなら、その 近くには 駐車場が あまり ないので、電車や バスを 使いましょう。
特に 4月の 桜の 時期や、秋の 紅葉の 時期は吉野山の 近くで 大きな 渋滞が あります。
そのため 車で 行くことは お勧めできません。
公共交通機関
名古屋方面から
- 近鉄名古屋線 名古屋駅~大阪線 大和八木駅乗換(約1時間40分)
- 大和八木駅~橿原線 橿原神宮前駅乗換(約7分)
- 橿原神宮前駅~吉野線 吉野駅下車(約40分)
- 吉野山ロープウェイ千本口駅~吉野山駅(約5分)
吉野山駅~山門徒歩(約5分)
★吉野山ロープウェイは 日本で 一番 古い ロープウェイです。
京都方面から
- 近鉄京都線 京都駅~橿原線 橿原神宮前駅乗換(約1時間)
橿原神宮前駅からは 名古屋方面からと 同じです。
大阪(阿部野橋駅)方面から
- 近鉄南大阪線 阿部野橋駅~吉野線 吉野駅下車(約1時間20分)
吉野駅からは 名古屋・京都方面からと 同じです。
吉野山の グルメ

ロープウェイを 降りたところから 山門までの 参道には 色々な お店が あります。
お店を 見て 楽しみながら、金峯山寺に 行くことが 出来ます。
スイーツ
- 吉野山で 有名な 吉野葛を 使った「葛切り」
- 桜の 葉や ヨモギを 使った「桜もち」「草もち」
- 桜の 花を 塩で 漬けた「桜花漬」、桜の 花を 散らした「桜ようかん」
食事
- 吉野を 代表する「柿の葉寿司」
- 吉野葛を 使った「葛うどん」
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「六番札所 壷阪寺」

日本で 有名な 伝統芸能に 歌舞伎や 浄瑠璃が あります。歌舞伎は 昔の 演劇です。浄瑠璃は 人形を 使った 演劇です。
そして、歌舞伎や 浄瑠璃で 演じる 有名な 物語の なかに「壺阪霊験記」という ものが あります。壷阪寺は この 壺阪霊験記という 物語に 登場します。
この物語では 沢市という 登場人物が います。
沢市は 琴や 三味線を 教える 目の 不自由な 人でした。
このような人を 座頭と 呼びます。
琴と 三味線は 日本の 伝統的な 楽器です。
沢市の 妻は おさと という 人です。 この二人の 信仰心が 厚かったため、 沢市の
目が 治りました。
そのため 目が 不自由な 人が よく この お寺に お参りを するために 来ます。

この お寺は「インドの ハンセン病対策」に 貢献しました。
そのため インドから 大理石で 作られた 白い 観音像や 釈迦像などが たくさん 送られました。
そして それらは このお寺に あります。 この お寺は 歴史の ある 古い お寺です。 しかし この白い 大理石の 像が 多いので、 他の お寺と 違う 雰囲気が あります。
「まるで テーマパークの ようだ」という人も います。
壷阪寺への 行き方
吉野山から
- 近鉄吉野線 吉野駅~壷阪山駅下車(約40分)
奈良交通バスで 壷阪寺まで 約11分
大阪(壺阪山)方面から
- 近鉄南大阪線 阿部野橋駅~吉野線 壺阪山駅下車(約50分)
(記事・画像提供:gmaru様)